Jazz The Best Disk 2
ジャズ・ザ・ベスト・ディスクとして特に音質・演奏共に定評のあるレコードを掲載しています。
掲載しているレコードは、デジタル録音されたものをレコード化したものも有りますが、元々演奏・録音共に良いために望まれて復刻されたアナログレコードがほとんどです。
また、最近少しずつアナログの新録音、ダイレクトカッティング盤なども生まれてくるようになりました。
その中から実際にご購入頂きましたお客様や店主の感想をまとめてここにピックアップしてあります。
これらをお探しの方の参考になれば幸いです。 (順不動)
★★★★★ = 高音質盤の中でも最も良い音です。 ★★★★ = 最上級の音質です。
Night Club
ナイト・クラブ 33rpm 180g 2LP
<演奏>
パトリシア・バーバー(vo,p)
チャーリー・ハンター(g)/マーク・ジョンソン(b)
マイケル・アーノポル(b)/アダム・クルス(ds)
♪ ジャズ・ヴォーカルの王道とも言うべき全曲スタンダードというアルバムですが、バーバーのアンニュイで独特のヴォーカルは新鮮でお勧めの一枚です。また、数々の優秀録音を生み出したジム・アンダーソンが録音を担当。大変良い音です。
・オリジナルレーベル:Premonition
・制作:Premonition
・録音:1994年 ジム・アンダーソン
・リマスタリング:2011年 ダグ・スタックス
・プレス:RTI
・規格:33rpm 180g 2LP
・音質:★★★★★
Don't Smoke in Bed
ドント・スモーク・イン・ベッド 45rpm 200g 2LP
<演奏>
ホリー・コール(vo)
アーロン・デイビス(p)/デビッド・ピルチ(b)
ハワード・レヴィ(hrm)/ジョー・ヘンダーソン(ts) 他
♪45rpm 200g 2LPでの登場です。33rpm回転でも思わず微笑んでしまう程の音でしたが、45rpm盤では更にダイナミックレンジが広がり柔らかい音の印象となりました。ギラギラしておらず優しく、それでいて綺麗に抜けた解放感のある本物の音です。
・オリジナルレーベル:Capitol
・制作:Analogue Productions + Quality Record Pressings
・録音:1993年2月、3月 カナダ トロント
・規格:45rpm 200g 2LP Stereo
・音質:★★★★★
London With A Twist - Live At Bernie's
ツイスト・ウィズ・ライブ・アット・バーニーズ 45rpm 180g 2LP
<演奏>
リン・スタンリー (vo)
オトマロ・ルイーズ、マイク・ラング(p)/チャック・バーグホファー(b)
アーロン・サーファティ(ds)/ジョン・キオディーニ(g) 他
♪ バーニーズ・クラブでのライブをそのままダイレクト・カッティング。
ダイレクトカッティングの醍醐味を45rpm で満喫できます。
音の良いヴォーカル・レコードを聴いてきているつもりですが、その中でもトップクラスです!
・オリジナルレーベル:A.T. Music
・制作:A.T. Music
・録音:2019年1月19、20日 バーニーズ・クラブ・ライブ
・録音エンジニア:アレン・サイド、スティーブ・ジーンウィック
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・規格:45rpm 180g 2LP
・その他:ダイレクト・カッティング・レコード
:Serial No. 付き 限定2,000枚 (Ferrari Red Vinyl)
・音質:★★★★★
London With A Twist - Live At Bernie's - The Challenge
ザ・チャレンジ LP 45rpm 180g LP
<演奏>
リン・スタンリー (vo)
オトマロ・ルイーズ、マイク・ラング(p)/チャック・バーグホファー(b) 他
♪ B面は、ダイレクト・カッティング盤と同様テイク 1 の演奏で、A面は同曲のテイク 2で通常の高音質盤の制作同様テープレコーダーに収録されメタルマスターからプレスされた演奏が収録されています。
比較すると音の違いに驚いてしまいます。
・オリジナルレーベル:A.T. Music
・制作:A.T. Music
・録音:2019年1月19、20日 バーニーズ・クラブ・ライブ
・録音エンジニア:アレン・サイド、スティーブ・ジーンウィック
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・規格:45rpm 180g LP
・その他:ダイレクト・カッティング・レコード(B面)
・音質:★★★★★
Little Wonder
リトル・ワンダー 33rpm 180g LP
<演奏>
ムジカ・ヌーダ
ペトラ・マゴーニ(vo)/フェルッチョ・スピネッテイ(b)
♪ 音楽も素晴らしいのですが、ヴォーカルとベースの生々しさに脱帽です。シンプルな音源だけにシステムの善し悪しが手に取るようにわかるレコードで、センスの良さが光ります。
・オリジナルレーベル:Fone Records
・制作:Fone Records
・録音:2017年
・規格:33rpm 180g LP Stereo
・その他:496枚生産限定盤
・音質:★★★★★
Legrand Jazz
ザ・サウンド・オブ・ジャズ 33rpm 200g LP Stereo
<演奏>
ミシェル・ルグラン(arr,cond)
マイルス・デイヴィス、ドナルド・バード、アート・ファーマー、
クラーク・テリー(tp)/ジョン・コルトレーン、ベン・ウェブスター(ts)
ポール・チェンバース(b)/ハービー・マン(fl)/フィル・ウッズ(as,fl,cl)
バリー・ガルブレイス(g)/ビル・エヴァンス、ハンク・ジョーンズ(p)
ケニー・デニス(ds) 他
♪ USA Columbiaジャケット仕様の45rpm 180g 2LP盤です。
これだけの錚々たるメンバーが集まって演奏をすれば悪いわけはありません。それに録音も良いのです。ジャズファンのみならず全ての音楽ファンに聴いて頂きたいレコードです。
・オリジナルレーベル:Columbia
・制作:IMPEX RECORDS
・録音:1958年6月25~30日 ニューヨーク
・規格:45rpm 180g 2LP Stereo
・その他:豪華Wジャケット仕様
:限定盤
・音質:★★★★★
The Sound Of Jazz
ザ・サウンド・オブ・ジャズ 33rpm 200g LP Stereo
<演奏>
ザ・ヘンリー・アレン・オールスターズ/
ビリー・ホリデイ(vo)/マル・ウォルドロン(pf)
カウント・ベイシー・オールスターズ/ザ・ジミー・ジュフリー・トリオ他
♪1957年12月8日に放送されたCBS放送の番組「ザ・サウンド・オブ・ジャズ」が高音質レコード化されました。
以前にPure Pleasure Records(MONO)からも発売されていますが、さすが Analogue Productions + Quality Record Pressings素晴らしい音です。
個人的にはビリー・ホリディ&マル・ウォルドロンの『ファイン・アンド・メロウ』最高です。この時代でこの音質。放送録音とは思えません。
・オリジナルレーベル:CBS
・制作:Analogue Productions + Quality Record Pressings
・録音:1957年12月8日
・規格:33rpm 200g LP Stereo
・その他:生産限定盤
・音質:★★★★
A Tribute to Ella Fitzgerald
ア・トリビュート・トゥ・エラ・フィッツジェラルド 33rpm 180g LP
<演奏>
クレア・ティール(vo)
クリスディーン指揮シド・ローレンス・オーケストラ
♪ イギリスのジャズ・ヴォーカリスト、クレア・ティールのエラへのトリビュート・アルバムで、しかもダイレクト・カッティング・レコードです。歌もグラミー賞にノミネートされるだけ有り上手いの一言です。是非枚持っていたいレコードですね。
・オリジナルレーベル:Chasing the Dragon
・制作:Chasing the Dragon
・録音:2016年 ダイレクト・カッティング・レコード
・プレス:オプティマル
・規格:33rpm 180g LP
・音質:★★★★★
Big Band Spectacular
ビッグ・バンド・スペクタキュラー 33rpm 180g LP
<演奏>
シド・ローレンス・オーケストラ
♪ グレン・ミラー、ベニー・グッドマン、アーティー・ショウの名曲をシド・ローレンス・オーケストラがダイレクト・カッティングした貴重盤。ビッグ・バンドの迫力を音圧として堪能して下さい。
・オリジナルレーベル:Chasing the Dragon
・制作:Chasing the Dragon
・録音:2015年 エアー・スタジオ
・プレス:オプティマル ダイレクト・カッティング盤
・規格:33rpm 180g LP Stereo
・音質:★★★★★
The Mabuchi Yuko Trio
馬渕 侑子トリオ 45rpm 180g LP
<演奏>
馬渕 侑子(p)
デル・アトキンス(b)/ボビー・ブルトン(ds)
♪ ロサンゼルスを拠点に活動をしている馬渕 侑子さんのライヴ・アルバムです。、CDは既に2タイトルが発売されていますが、3タイトル目はCD、アナログ盤とのWリリースとなりました。比較的小さなホールでの録音のようで、程良いライブ感が心地よく、ついつい何度も聴いてしまいます。
・オリジナルレーベル:Yarlung Records
・制作:Yarlung Records
・録音:2017年3月31日 キャメラリー ホール ライヴ
・規格:45rpm 180g LP Stereo
・音質:★★★★★
Love Is Here To Stay
ラヴ・イズ・ヒアー・トゥー・ステイ 33rpm 180g LP
<演奏>
トニー・ベネット(vo)、ダイアナ・クラール(vo)
ビル・チャーラップ(p)/ピーター・ワシントン(b)/ケニー・ワシントン(ds)
♪ 過去に発売されたダイアナ・クラールのUniversal盤は不良盤が多く泣かされましたが、今回のプレスは大御所揃いのためか、Quality Record Pressingsとの情報あり。流石に盤も綺麗で安心です。
音質はHiFi録音調ではありませんが、小さな劇場で録音されたような親近感があります。トニー・ベネットのデュエット 2にも通ずる音調なので、おそらくはトニー・ベネットの好みなのだと思います。
・オリジナルレーベル:Verve/Columbia
・制作:Universal
・録音:2018年 ニューヨーク
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:33rpm 180g LP Stereo
・音質:★★★★
Solstice
シーズンズ 33rpm 180g LP
<演奏>
ダイアナ・パントン(vo)
ギド・バッソ(fi,tp)/フィル・ドワイヤー(sax)
ドン・トンプソン(p)/レグ・シュワガー(g)
♪ ダイアナ・パントンの2年振りの新作が登場です。四季折々の情景と情感を織り込んだ9曲をくせになるスィートヴォイスで綴ってくれます。
また、前作以上に音が良くダイアナ・パントンの声だけでなくバックの楽器までの心配りは、Bernie Grundman、Gary Salstromによるところも大きいと思います。久々にお勧め出来るアルバムです。
・オリジナルレーベル:Inakustik
・制作:Inakustik (MUZAK)
・録音:2016年8月 カナダ トロント
・規格:33rpm 180g LP Stereo
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・プレス:Quality Record Pressings
・その他:豪華Wジャケット
・音質:★★★★★
Autumn Leaves
枯葉 45rpm 180g 2LP 新カッティング・プレス盤
<演奏>
ジャシンタ(vo)
ケイ赤城(p)/テディ・エドワーズ(sax)/ダレク・オレス(b)
アンソニー・ウィルソン(g)/ウイル・ミラー(tp)
♪ 『ベン・ウェブスターに捧ぐ』と同様に『枯葉』のオリジナル・マスターテープより新カッティング、新プレスを行い更なる高音質盤として限定発売されました。
個人的な感想ですが、元々素晴らしい音のレコードですので、驚くほどの変容は無いものの少しでも良い音を求めてしまうのはマニアの悲しい所。
一番の変化はS/N比の向上だと思います。
・オリジナルレーベル:Groove Note RECORDS
・製作:Groove Note RECORDS
・録音:1999年10月 ロサンジェルス
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・規格:45rpm 180g 2LP Stereo 新カッティング、新プレス盤
・音質:★★★★★
Live in Europe
ライヴ・イン・ヨーロッパ 33rpm 180g 3LP BOX
<演奏>
メロディー・ガルドー(vo,g)
デヴィン・グリーンウッド(org)/アーゥイン・ホール(sx)
コーリー・ライカー(bsx)/ステファン・ブラウン(vc) 他
♪ これまでヨーロッパ各地で行われてきたライヴ音源からベストテイクをセレクト。代表曲や人気カヴァー曲が多数収録された、まさにライヴ・ベストともいうべき作品。アブセンスのジャケットも凄かったですが、こちらのジャケットも素晴らしく美しい。音もライブ独特の臨場感に溢れガルドーの魅力溢れるボーカルを見事に捕らえています。
・オリジナルレーベル:DECCA
・制作:Universal
・録音:2012年 〜 2016年
・規格:33rpm 3LP 180g Stereo BOX
・音質:★★★★
Wood
ウッド 33rpm 180g 2LP
<演奏>
ブライアン・ブロンバーグ(b)
ランディ・ウォルドマン(p)/デヴィッド・ブロンバーグ(ds)
♪ 2002年度のスィング・ジャーナル誌、ジャズディスク大賞・最優秀録音賞を獲得したCDの初レコード化。CDと比較しても楽器の質感が増して生々しいベース・サウンドが眼前に迫ります。
キングレコードの低音シリーズでも最高のアルバムです。
オーディオチェックレコードとしてもお勧めのタイトルです。
・オリジナルレーベル:King International
・制作:King International
・録音:2001年
・規格:33rpm 180g 2LP Stereo
・その他:完全限定生産盤 国内プレス
・音質:★★★★★
If the Moon Turns Green
イフ・ザ・ムーン・ターンズ・グリーン 33rpm 180g LP
<演奏>
ダイアナ・パントン(vo)
ドン・トンプソン(p)/レグ・シュワガー(g)
♪ Quality Record Pressingsのプレスによりにより一層透明度が上がり静かになりました。ダイアナ・パントンの声も自然で美しくため息がでます。
モニター系のスピーカーで再生すると驚くほど細かな楽器のニュアンスが浮かび上がります。
・オリジナルレーベル:Inakustik
・制作:Inakustik (MUZAK)
・録音:2006年8月 カナダ トロント
・規格:33rpm 180g LP Stereo
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・プレス:Quality Record Pressings
・その他:豪華Wジャケット
・音質:★★★★★
Live in London
ライヴ・イン・ロンドン 33rpm 180g 2LP
<演奏>
エスビョルン・スヴェンソン(p)
ダン・ベルグルンド(b)/マグヌス・オストロム(ds)
♪ 2008年不慮の事故により、惜しくも生涯を閉じたエスビョルン・スヴェンソンの死から10 年。絶好調のロンドンでのトリオのコンサートを記録した貴重盤です。キース ジャレットを思い起こさせるメロディー・ラインは親しみやすく演奏にぐいぐいと引き込んでくれます。特にレンジが広いわけでは無く、超高音質ではありませんが、ライブ録音でバランス良く、ここまでの音質を引き出すしたことに驚かされます。
・オリジナルレーベル:King International
・制作:King International
・録音:2001年
・規格:33rpm 180g 2LP Stereo
・その他:完全限定生産盤
・音質:★★★★
To Brazil With Love
フェリシダージ 〜わたしが愛したブラジル〜 33rpm 180g LP
<演奏>
ダイアナ・パントン(vo)
マニーニョ・コスタ(vo.ds,perc/1.3.4.5.8)/ビル・マックバーニー(fl)
キキ・ミスミ(cello)/レグ・シュワガー(g)他
♪ この声、くせになります。眩しい日差しを耳元で感じる、極上のスウィート・ボッサ!とろけるようなシュガー・ヴォイスでファン急増中、カナダの妖精ダイアナ・パントン待望のレコードがQuality Record Pressingsにて再プレスされました。プレス変更による効果は実感でき、透明感のある歌声にバックのフルートやギター、チェロの輪郭が鮮明になりました。
・オリジナルレーベル:Inakustik
・制作:Inakustik (MUZAK)
・録音:2010年10月
・規格:33rpm 180g LP Stereo
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・プレス:Quality Record Pressings
・その他:豪華Wジャケット
・音質:★★★★★
Afro Blue
アフロ・ブルー 33rpm 180g 2LP
<演奏>
ハロルド・メイバーン(p)
ジェレミー・ペルト(tp)/エリック・アレキサンダー(ts)
ジョン・ウェーバー(b)/ジョー・ファーンズワース(ds)
<ゲスト・シンガー〉
ノラ・ジョーンズ/カート・エリング/アレクシス・コール
ジェーン・モナハイト/グレゴリー・ポータ(vo)
♪ 期待以上の大変素晴らしいアルバムです。5人の歌の上手さは勿論ですが、その上手さを引き出すハロルド・メイバーンのピアノも美事です。
また、驚いたのは音の良さです。
ノラ・ジョーンズを初めとする5人の声の素晴らしさに加え、ピアノの自然な音色に加え自然で柔らかなバックのコンボは最近聴いたレコードの中でも出色の出来です。ただ、残念なことに盤質は並です。
・オリジナルレーベル:Smoke Sessions
・制作:Smoke Sessions
・録音:2014年8月21日、29日 ニューヨーク ライブ録音
・規格:33rpm 180g 2LP Stereo Wジャケット
・音質:★★★★